このサイトはダイキン工業が運営するCG業界ニュースサイトです。
お問い合わせ

セミナーレポート「MayaTips&TimeEditorセミナー」でRitaro氏が講演

2018年1月19日にダイキン工業主催によるMaya Tips & TimeEditorセミナーが大阪・淀川で開催された。セミナー冒頭に講師であるRitaro氏(株式会社ヘキサドライブ)による挨拶があり、その後、「ここ最近のMaya使用状況」「ここ最近の使えているMaya機能紹介」「Maya2017新搭載TimeEditor機能紹介」の3つのパートを、実機を用い、3D画面を使って説明。Mayaユーザーの理解が深まるセミナーを行った。ちなみに、Ritaro氏はwebサイト「Suite Users Notes」の発起人のひとりとしておなじみの人物でもある。

ここ最近のMaya使用状況

Ritaro氏は、昔はインゲームを、エンジンを使って制作するのが当たり前だったため、ひとつのプロジェクトでは共通のMayaのバージョンを使用していた。インポーターもバージョンをあわせなければいけなかったため、統一されていた。しかし、現在では作業班ごとに異なるMayaのバージョンを使っている。その理由は作業目的によってMayaに求めるものが違ってきたからだと語った。

モデラーはポリゴンの表示が一番速いということからMaya2015を、リガーはメニュー画面が使い慣れている最終版Maya2016 Extension2を、アニメーターはノンリニアなアニメーション機能TimeEditorを搭載しているMaya2017を使っている、といった具合だ。

そのような異なる作業環境であっても、ミドルウェアを使った開発環境が普通になっている現在、どのようなミドルウェアであってもFBX2014形式で出力することでデータは統一できる。また、カスタムのFBX出力ツールを使う企業もありMayaのバージョンを考える必要はなくなってきていると説明した。

新しい機能が追加されていることを知らないこともある

Ritaro氏は「ここ最近の使えているMaya機能紹介」として下記を紹介した。
・グラフエディタ カレントフレーム
・アウトライナ カスタムアウトライナ
・UVエディタ シンメトリ化 カスタムUVエディタ
・シェイプエディタ .shpファイル保存
・その他

また、「Maya2017新搭載TimeEditor機能紹介」として、下記を各々細かく紹介した。

・基本説明・操作
・編集機能
・入出力
・スクリプティング( Python )
「みなさんもプロジェクトで固定されてしまうと、Mayaに新しい機能が追加されているのを知らなかった、ということがよくあると思います」とRitaro氏。そのため36のパートに分け、追加された新機能を実際に操作し、詳しく解説した。
ここではそのうち、最初に解説したグラフエディタにおける5のポイントのみ、紹介したい。

グラフエディタに搭載された機能

・カレントフレームがMayaにもようやく搭載
黄色の縦バーがカレントフレームとして、キー操作なしで前後にスクラブできるようになった。
「面白いのは、縦と横のフレーム数が固定にできるようになったことです。上はズームするとどんどんメモリが小さくなります。0.111という、『使わないよ!』というフレーム数になり、下は10、10と固定すると10、10のままメモリが拡大縮小します」とRitaro氏。

・時刻時間切り替え
普通は「フレーム」だが、「タイムコード」、「タイムマーカーと再生範囲のタイムコード」の3つの時刻時間を切り替えることができるようになった。

・チャネルボックスの表示の同期
タイムスライダ表示と同期化ができる。チャネルボックスを操作するとグラフエディタと下のタイムラインの同期化が行われる。

・ガイドラインの固定表示
今までズームすると縦横とも表示単位が変化してしまっていた。それが固定になった。タイムライン表示をカスタムにして、例えば10、10に設定すると10の単位で拡大縮小する。

カスタム・グラフエディタとも利用可能
カスタムのグラフエディタを使っているというRitaro氏。TimeEditorとの表示切替を確認して、「TimeEditorとの相性は良い」とのこと。

最後にメイキングの紹介もあり、3時間にもわたる長時間のセミナーは終了。Ritaro氏が言う「新しい機能が追加されているのを知らなかった」人には有意義な内容となっただろう。
※今回のレポートは最初のパートのみとなります。