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「Unite Tokyo 2018」講演レポート ~バーチャルYouTuber電脳少女シロがご紹介する「2018年の注目アセット100連発」~(1)

去る2018年5月7日~9日、東京・有楽町の「東京国際フォーラム」にて、国内最大のUnityカンファレンスイベント「Unite Tokyo 2018」が開催された。

本イベントには、Unity本社からゲームエンジンを開発している精鋭スタッフも来日し、Unityの最新機能解説をはじめ様々な講演が行われ、Unityユーザーのためのテクニカルな講演のほか、ブース出展が数多く行われていた。

本年の「Unite Tokyo」は、ますます強化されたUnity 2018.xの新機能によって実現する「ハイクオリティな映像表現」と「より効率的な開発ワークフロー」を主軸としており、ゲーム業界のデベロッパーのみならず非ゲーム業界の技術者やアーティスト、映像制作に携わる人たちにとっても有益なイベントとなっていた。

3日間で延べ 6000名規模の来場者があった本イベントのうち、本稿では5月8日に開催された講演『バーチャルYouTuber電脳少女シロがご紹介する「2018年の注目アセット100連発」』の模様を紹介したい。

 

100本のアセットを一気に紹介

まず登壇したのは、ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン合同会社のアセットストア担当である常名隆司氏。2018年の注目したいアセット(Unityでゲーム制作をする際の土台となる素材)の中から100アセットを選び抜き紹介する本講演がスタートした。

ただ、講演自体は常名氏がおこなうのではなく、現在ブレイク真っ只中のバーチャルYouTuber「電脳少女シロ」が身振り手振りを交えてアセットを紹介する動画が投影されるかたちでの紹介となった。

電脳少女シロとは株式会社アップランドが運営する日本のバーチャルYouTuberであり、2017年8月に動画配信をスタートした3DCGで作成されている「バーチャル少女」だ。この電脳少女シロは、2017年に開催された「Unityスクショコンテスト」で大賞入賞を果たしUnityアセットストア大使にも任命されているので、今回のUnityアセットの紹介役として起用されたようだ。

本編では全100個のアセットに対して、シロがすべてひとつずつ簡単な解説をおこなっていくかたちで進行。50分近くの紹介動画がスタートした。ここではその中から、いくつか掻い摘まんでアセットを紹介していきたい。

まず1本目に紹介されたのが人気を持つ定番のアセット「Dynamic Bone」。このアセットをキャラクターモデルにセットアップすれば、ボーンや関節に物理挙動を付けることができる。腕や足はもちろん、全身の動きや髪、しっぽ、耳、しっぽなどまでも動かせるものだ。

 

4本目には「入れるだけでプロっぽい見た目になる!」「見た目を盛れる!」という声が続出しているという、後処理イメージエフェクトの決定版「Post Processing Stack」が紹介された。

 

続いて、手軽にリアルな見た目やシネマ調、ホラー風など、より一層こだわった見た目にできるという5本目の「Post Processing Profiles」は、前述の「Post Processing Stack」と組み合わると効果が増すという。

 

8本目は、AIであるIBM Watsonの主要なサービスを手軽に実装できるIBM公式SDKが「IBM Watson Unity SDK」。音声コマンド、通訳・翻訳、画像認識 などといったサービスを手軽に実装できるのに、無料で利用できるのが特徴だ。

 

11本目として紹介されたのが、UnityのUIの使い勝手そのままに違和感なく直感的に思い描いたシェーダーを作り出せることで大人気の、ノードベースのシェーダー作成アセット「Amplify Shader Editor」。「Unity Awards 2017」のアセット・フォー・ベストツールを受賞しているという。

 

18本目は、Texture 2DやWebCamTextureや画像バイト列から、顔や顔のランドマークを検出できるようになる「Dlib FaceLandmark Detector」だ。眼からビームを放射するようなサンプルも充実しているそうだ。

 

そして23本目は「リップシンクプロ」。微妙な感情表現のための動きができるだけでなく、大声を出したり歌ったりするときに特定のアニメーションを維持させることができ、口だけでなく眼の動きもコントロールできる人気のアセットだ。

 

25本目として紹介されたのが、創業60年となる医薬品販売業の有限会社竹口商店がリリースした「砂フェードシェーダー (SandFadeShader) 」。オブジェクトがサラッサラになって消えることや、風化するような見た目、魔法で消されるような見た目の効果にピッタリのアセットだ。同時に26本目としては、同じ竹口商店がリリースした「 ワープフェードシェーダー(TeleportFadeShader) 」が紹介された。キャラクターがテレポートするときに粒子状に消えたり現れたりするワープの印象にピッタリなシェーダーのアセットだ。

 

31本目には、8本目と同じIBM WatsonのSpeach To Textや Conversationなどの音声コマンドをVRに組み込むためのサンプル完成プロジェクトが「VR Watson Speech Sandbox」。8本目と同様に無料だ。

 

「Unite Tokyo 2018」講演レポート ~バーチャルYouTuber電脳少女シロがご紹介する「2018年の注目アセット100連発」~(2)へと続く